2010サマーキャンプ保護者研修会報告

2010.8.22

桃組さんから緑組の保護者、役50名の参加で行われました。

“現在までの子育ての中で、小さいお子さんを持っている保護者に伝えたい事等ございましたら…、またそれとは限らず何かお話していただけませんか?”

との司会からの呼びかけに

38歳(男性)の母

子育てはそれぞれの家庭の形があると思います。その時その時を一生懸命に子育てすればよいと思いますので、特別なことは無いですが、我が家の事を少し話します。

子どもの誕生から今まで、仕事を辞めて自分の受け持ちの患者という思い出、無欲で育ててきました。生活習慣を大切にし、こども中心の生活を送ってきましたので、2才下に産れた妹にとっては不満な事があったのでしょう。小学、高校、結婚前等、その時々に自分の思いを伝えてきました。思いをぶつけてくる妹にはその時々に出来うる限りの対応をしてきました。

また、大人になっても見の周りのことに過干渉なまでに接する親に対して、反発してくれた息子・・子どもたちが各々に不満を声にしてくれたので、親は気付かせてもらえたと思います。我が家の子どもは声にして得くれましたが、声に出せず、“問題行動”として表現する子どももいると思います。行動するからには何か訳があるはずで、配慮が必要だと思います。

現在は孫娘の子育てを手伝い、果たしてどれだけ返せるのか・・娘に出来なかったことをし、各々が不足分を補いながら「この家族で良かった!」と、心から思い人生の幕引きが出来ればいいと思っています。

36歳(男性)の母

私からは3つのことをお話させてください。

(1)家庭は社会の縮図である

障がい者だから…という事で、特別にそのこを中心に生活するのは如何なものかと思います。家族構成の中の一員として、しっかり考えて生活することが大切ではないかと思います。我が家では兄がおりましたので、兄をしっかり育てれば、何とかうまく育つであろうと思い子育てしました。

(2)ホームドクターを持つことの勧め

以前は、病院のお世話になることもなく、健康体であったのに、3年程前から、痛風と診断され肝臓への副作用の強い薬を一生飲み続けなければならない現状です。通所施設の健診で数年前から数値の異常は認識していたのですが、要治療の指摘まではなく過ごしてきました。全身的に身体機能の弱い人達ですので、健診は大切だと思います。そして、気軽に相談できるホームドクターを持っておかれる事をお勧めします。

(3)親もリフレッシュ!!

「子どもに振り回されてばかりの生活」・・・だと思うと、きついばかりで楽しくないので、趣味を持ち楽しんだり、ショッピングしたり、お友達とお茶したり・・・何でもいいと思います。自分だけの為に使う時間を出来るだけ持ち、リフレッシュされます様に…

2歳(女児)の母親

身体リハビリ、言語リハビリ、集団の中での療育・・・と週または月単位で積極的な活動、子育ての様子を話してくださいました。感情は豊かなのに、なかなか言語に結びつかない
というお話を受けて先輩方より

@絵カード、文字カード、身近な人物・物・風景等の写真を日常生活の中で、活用した。又、簡単なゲーム、音楽を一緒に楽しむ事も言語の収得に結びついたと思う。

A学校に通う様になって、毎日、たとえ同じ内容であったにしても、日記を付け続けたことも良かったと思う。

Bいろんな所へ出掛けて行き、多くの体験を親子でしてきたことは良かったと思う。

C言語の遅れは、聴力との関係もある・・・なかなか言葉が出ないと思っていたら、実は聴こえてなかった。という事例があった。

D「超早期療育」という事で、北九州療育センターへ定期的に通っていた保護者(黄組、緑組)の話がありました。

※北九州療育センターでは医療面での全身チェックと療育を受けていた。

父親サイド

お父様たちからも一言ずつ頂きました。

@どうしても障がいを持つ子ども中心に動いてしまう。

A土曜療育に行っても所在無く過ごす事が多い。

Bサッカー等で、一緒に来ている兄弟たちの活動を支援しあう事で、父親同士の繋がりを作っていきたい。

C家族全体の中で、その時々、必要な時(自分の出番の時)に動いている。

以上の発言の後、母親サイドから、“このサマーキャンプに同行され、この研修の場にいらっしゃる、そのことだけで100点満点です”と称賛の声が上がりました。

他の発言

@鼻腔、耳腔が細く、副鼻腔炎や中耳炎になりやすい様です。耳垢の処置もあったりして、定期的に通院している。

Aストレスに弱い…33歳(男性)の場合
仕事場で班長を任せられた時、責任感が強いというか、生真面目に取り組む為、そのことによるストレスを発散させることがうまくできなかった。だから、周りが気使いリラックスさせてやる事が必要だと思った。

B行政の支援には、地域差があるようです。…が、個々に困った時、要望がある場合には、各々管轄役所に出掛け、要望内容を具体的に説明することで必要な支援を受けられる事もあるようですので、必要な時には是非積極的に行動しましょう!!